居間のソファですぅすぅと平和な寝息を立てて眠っている妹に、見入っているのはダンテ。
ソファの端に腰かけ、左手は背もたれにかかっているため、ほぼ抱え込んでいるような状態だ。
ゆったりとしたソファは小柄な彼女には十分で、まるで眠れる森の美女のように仰向きに横たわって、丁寧に胸の上で指まで組んでいる。その自分のものとは違う細い指に、小さな爪に、しばらくの間視線を奪われる。
そのまま視線を上昇させると、閉じ切れていない口唇と、揺れる睫毛。
まだまだ起きそうにない、深い眠りに見えた。
スリーピング・ビューティが、イバラを乗り越えてやってきた王子様の口付けで目覚めるのは、周知の事実。
――なら俺は王子様か?
イバラ=双子の兄と変態親父、と連想して、思わず一人で吹き出しかける。
その気配が伝わったのか、姫の寝息がくぐもった声に変わる。
彼女がゆっくりと目蓋を上げたときには、ダンテとの距離は0と1の間くらいで。
「……だぁれだ?」
自分でも驚くほど甘い声が零れて、相当重症なのだと改めて自覚する。
「……ダンテ兄」
寝起きのためか、いつもより少し舌っ足らずなのが愛しい。
「ハズレ」
「……じゃあ、バージルお兄ちゃん?」
「もっとハズレ」
一瞬で頭がまわったらしい、最大級の嫌味を口にした妹に、ダンテは思いっきり眉間に皺を寄せた。
「どちら様でございますか?」
予想通りのダンテの反応に、にっこりと微笑んだ彼女は現在自分が置かれている状況が分かっているのかいないのか。
「お前の王子様だよ」
それは、予想外の台詞で、予想外の瞳の色の真剣さで、思わず困惑の表情をさらしてしまう。
一瞬で後悔と自己嫌悪に襲われたのはダンテ。ポーカーフェイスもできないようじゃ、勝負に挑む資格はない。
「うーそーだよ。目ぇ覚めたか?」
茶化して誤魔化し、すっと距離をとったダンテを、妹はじっと見つめる。
「眠り姫は、キスで目覚めるって知ってた?」
「は?」
目を丸くするダンテの頬に触れたのは、寝息や嫌味を紡ぐ場所。
「おはよ、ダンテ兄」
「……おう」
降参、と心中で呟く。たかが頬キスでこれだけやられてしまうとは。
重症だ。
ただし彼はポーカーフェイスができなかったことを悔いているのが、彼だけでないことを知らない。
◇◇◇◇◇
お友達のR子様からケータイに送られてきた、萌え萌えキュン死ドリーム!
ダンテとバージルに妹がいて、
彼女を、パパを入れた3人が溺愛する、という設定です。
勝手にUPさせてもらっちゃったv
いや、ちゃんと許可はもらったよ。だって消えちゃうの、もったいないもの。
なんとこの妹、私をイメージして書いてくれたんだって!きゃっv(≧∇≦)v
で、さらに強引に=私ってことにしてもらいましたv
タイトルは二人で案を出し合って付けたもの。
…訳して何かに気付いたら笑ってくださいませ(笑)
荊姫なんて到底ムリだけど…。毒吐きならお任せを♪愛しいお兄様…。
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